白糸刺繍「ドロンワーク」とは?|初心者から理解できる完全ガイド
白糸刺繍の中でも、ひときわ静かで、凛とした美しさを持つ技法。
それが「ドロンワーク」です。
レースのように透ける模様。
布の構造そのものを変えていく、少し特別な刺繍。
この記事では
✔ ドロンワークとは何か
✔ 基本のやり方
✔ 種類とステッチ
✔ 失敗しないコツ
✔️おすすめのキット
を、解説いたします。
ドロンワークとは
ドロンワークとは布の織り糸を抜き、空いた穴や空間部分と、残った織り糸に刺繍をして模様を作る技法です。
布に刺すのではなく、布の糸を切って引き抜いてから刺すのが最大の特徴。
- 横糸を抜く
- 残った縦糸を束ねる
- 糸で装飾して模様を作る
この工程によって、ライン状のレースのような透け感が生まれます。
白糸刺繍とドロンワークの関係
ドロンワークは白糸刺繍(ホワイトワーク)の基本技法です。
- 16〜17世紀ヨーロッパで発展
- テーブルクロスやリネン装飾に使用
- 多くの技法の「土台」になっている
つまり
✔ 白糸刺繍をやるなら避けて通れない
✔ 白糸刺繍で最初に学ぶべき構造の刺繍
とも言えます。
ドロンワークの基本構造
ドロンワークの基本
工程はシンプルです。
① 織り糸を抜く
布の横糸を数本カットして引き抜く
② 縦糸を残す
骨組みとして縦糸が残る
③ 糸をかがる
縦糸をまとめて模様にする
この「束ねる」がデザインになります
ドロンワークの主なステッチ
・ヘムステッチ
・フォーサイドステッチ
ドロンワークはこの2つのステッチが基本となります。
下の写真。
上部のリボンがついている模様は
糸を抜いた後、上下を「フォーサイドステッチ」でかがり、
縦糸をリボンを使って「ツイストかがり」 をしています。
下は糸を抜いた後、上下に「ヘムステッチ」を刺しています。
このほかに刺繍ルームの「ブリーズコース」ではさまざまな模様のドロンワークを組み合わせ、印象的な作品を作っていきます。
数種類のドロンワークを並べて、豪華な「ドロンワークサンプラー」に。
白のリネン生地にドロンワークで描かれた、繊細な十字架モチーフのサンプラー。下のフリンジアレンジも人気です。
ドロンワークの透かし模様に小粒のパールを等間隔に通した、華やかな白糸刺繍のアレンジは初心者さんにもおすすめ
ドロンワークに向いている布
25カウント〜32カウントのリネン布がおすすめ
布の目がそろった、◯◯カウントと表記された刺繍専用布を使用しましょう。
糸が抜きやすく、歪みにくく、美しく仕上げることができます。
刺繍ルームでは
DMCやツヴァイガルト社の刺繍用リネンを使用しています。
25カウントの布とは?
25カウントとは、
1インチ(約2.54cm)の中に25本の糸(目)が並んでいる布のことです。
布には「目(織り)」があります。
- 25カウント → 目がやや大きい
- 32カウント → 細かい
- 40カウント → かなり細かい
つまり数字が小さいほど、目が大きくて見やすい布ということです。
25カウントの布は、初心者〜中級者にちょうどいいバランス
繊細な作品を作りたいなら32カウントの布がいいでしょう。
どうしてリネン布がいい?
糸を抜く工程があるドロンワークでは、布選びが仕上がりを大きく左右します。
・リネン布の糸は張りがあり、スーっと糸を引き抜きやすい。
・リネンは張りがあるため形が崩れにくい。コットンは糸を抜くとよれやすい。
・コットン布はやや重い
・仕上がりが少しカジュアル
初心者の方でも糸が抜きやすく、きれいに仕上がるリネンをおすすめしています。
練習はコットン
本番はリネンといった使い分けもいいでしょう
ドロンワークに使用する糸
アブローダー糸
パールコットン
いわゆる普通の25番刺繍糸のような柔らかい糸ではなく、1本で刺せる糸を使用するのが基本です。
2本どりなどは、糸がずれていくので、絡めながら進めるドロンワークには適していません。
アブローダー糸
刺繍専用に作られた「1本で使う糸」
フランス語の Broder(ブロデ=刺繍する) が語源で、白糸刺繍や繊細な作品によく使われます。
よりをほどかず、そのまま1本で使うため、糸割れせずに仕上がりが安定します。
ほどよい光沢で上品な艶が美しい。
そして最大の特徴は、なめらかで毛羽立ちにくい。
美しい刺繍を長く保たせたいならアブローダー糸はおすすめです。
糸番手
16番、20番、25番、30番の太さがあり、数字が小さいほど糸は太くなります。
糸を並べて刺したいときは太い糸、
かがり模様など引き締めて刺したいときは細い糸のように使い分けて使用しましょう。
パールコットン糸(コットンパール糸)
強い撚り(ねじり)がかかった、光沢のある刺繍糸 です。
ねじりがある為、線がくっきり出て、糸に立体感があります。
名前の通り真珠(パール)のようなツヤが特徴。華やかな作品に仕上がります。
アブローダーと同じく、1本で使用します。
レース糸より柔らかいです。
糸番手
3番、5番、8番、12番の太さがあり、数字が小さいほど糸は太くなります。カセまたは玉巻きがあります。
使用する布のカウントにあった糸を使用しましょう。
25カウントの布には8番と12番の糸、両方使えますが、
32カウントの布に3番、5番、8番の糸では糸が太すぎてしまいます。
太い布で無理やり刺すと、布が伸びてしまいます。
ドロンワークに必要な道具
クロスステッチ針
針先が丸い「クロスステッチ針」を使用します。
使う糸に合わせて 20号、24号などの針を用意しましょう。
刺繍枠
いわゆるよく見る形の刺繍枠でOK
10〜15cmほどのサイズが使いやすいです
糸切りハサミ
先が薄くて尖って、鋭いハサミがおすすめ。
1本1本をしっかりとらえて、間違いなくカットできる糸切り鋏を用意しましょう。
あれば便利!拡大鏡
布目を数えて進みます。明るめな部屋で作業をすることはもちろんですが、ご自分の目に合わせて「拡大鏡」もおすすめします
拡大鏡、老眼鏡、ライトのお話 ▶︎
ドロンワークの魅力
私が思うドロンワークの魅力は4つ
✔ 透ける美しさ
光を通す刺繍は唯一無二
✔ 布と一体化する
刺繍というより布を作っていくような「構造」
✔ 無心になれる
単純作業 → 深い集中
✔ 完成したときの達成感
工程は地味ですが、仕上がりは華やか!
✔ 透ける美しさ
ドロンワークは初心者向きか?
答えはYES
- 工程は単純
- 覚えるステッチは少ない
- 繰り返しで上達
ただし 最初の「糸を抜く」が最大のハードル
ここを越えると一気に楽しくなります。
ドロンワーク、挫折しないために
- 本で挫折した
- 糸を数えるのが苦手
- きれいに仕上げたい
そんな方には
刺繍ルームの動画付き講座がおすすめ。
糸を抜く怖さ、糸を数える壁を動画講座で克服しましょう!
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刺繍ルームのドロンワーク動画講座
① まずはちょっとやってみたい
② しっかりと本格的に学びたい
①
【初心者OK】ドロンワーク・初めての白糸刺繍・動画キット
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布、糸、針がついたスターターキット
必要分だけの布で無駄もなし。
まずはちょっとやってみたい方はキットがおすすめ。
ヘムステッチの刺し方 図解
フォーサイドステッチの刺し方 テキスト
基本となるドロンワーク、フォーサイドステッチは何度も刺して、しっかりと覚えたいステッチ。
動画だけでなく、糸の流れが見やすいカラーで大きな図解が書かれたテキストを作りました。キット購入のお客様からは「永久保存版資料」と大好評です。
初めての
ドロンワークキット
ドロンワークをお楽しみください
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②
刺繍ルームブリーズコース 動画レッスン
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初心者からプロまで学べる白糸刺繍通信講座
ドロンワークとアジュール刺繍を使った、タペストリーが作れます。
白糸刺繍のタペストリー
特にドロンワークの1と4は「ヘムステッチ」「フォーサイドステッチ」と言われるドロンワークの基本となります。これをマスターしなければそれ以降のドロンワークはできません。
繊細で美しい白糸刺繍の魅力がたっぷり詰まったタペストリーをお部屋に飾るだけでぐんと洗練された雰囲気のお部屋に変えてくれるでしょう。
白糸刺繍の透け感を活かして窓辺に飾るのも素敵です。
好きな色で作品作り
代わりに
ご自身で以下の布や糸をご用意いただきます。
・ツヴァイガルト社の25カウントリネン「ダブリン」を40cm
・コットンパール糸8番、12番 各3玉
・アブローダー糸30番 3本
自分で揃えるので、布も糸も好きな色を選択することができます。
お家に飾ることも考えて、インテリアに合った色で作品を作りましょう
マイペースに進められる講座
講座はいつでもネットショップから購入可能なので
1ヶ月に1講座。2ヶ月に1講座など。対面の習い事と同じ感覚で動画講座を進められます。他の趣味やお仕事とも無理なく刺繍の時間をお楽しみください。
まずは
「基本!アジュール刺繍1〜2 ドロンワーク1〜4」 から進めましょう。
すぐに始められる「ダウンロード版」と
印刷済みテキストをお送りする「郵送版」からお選びください。
基本!アジュール刺繍1~2 ドロンワーク1~4
刺繍ルームの白糸刺繍動画付きキット、講座
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布目が見えるほど拡大してご覧いただけます
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ドロンワークを学ぶなら
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