刺繍図案は、もちろん紙と鉛筆でも描けます。
でも私は、iPadでデザインするようになってから、できることがぐっと増えました。
線を描き直す。
大きさを変える。
モチーフを移動する。
左右を反転する。
色の組み合わせを試す。
同じモチーフを繰り返す。
「もう少し小さくしたい」
「ここのバランスだけ変えたい」
そんな小さな修正も簡単です。
一度作った刺繍図案をデータとして保存しておけば、サイズを変えたり、新しい作品へ発展させたりすることもできます。
作品づくりだけでなく、オリジナル刺繍キットやレッスン教材、商品デザインなど、仕事にも活用できます。
iPadでのデザインに、私が主に使っているのが
Procreate(プロクリエイト)とAffinity Designer(アフィニティデザイナー)です。
Apple Pencilを使って、紙に描くような感覚でイラストを描けるアプリです。
植物や動物、アンティークモチーフなど、自由な線を描きたいときに向いています。
手描きならではの柔らかさを残したデザインにも。
図形や線をきれいに整えたり、正しいサイズで規則的な模様を作ったりするときに便利です。
刺繍図案をきれいなデータとして仕上げたいときにも活躍します。
「絵心がないから、私には無理かも」
そんなふうに思っている方もいるかもしれません。
でも、iPadでのデザインは、真っ白な画面に一から上手な絵を描くことだけではありません。
図形を組み合わせたり、左右対称にしたり、コピーしたモチーフを並べたり。
デジタルならではの機能を使うことで、手描きとは違う方法でデザインを作ることができます。
失敗しても、すぐに戻せる。
何度でもやり直せる。
だからこそ、初心者の方にも気軽に挑戦してほしいと思っています。
自分でデザインを描けるようになると、
「この図案を使って作ってみよう」から、
「こんなものを作りたいから、自分で描いてみよう」に変わっていきます。
好きな花。
アルファベット。
王冠や紋章。
アンティークの装飾。
自分が好きなものを、自分の線で描く。
描いたデザインは、刺繍図案だけでなく、アクセサリーや布小物、ペーパークラフトなどのハンドメイド作品、ロゴやショップカード、SNSやWebサイトの素材など、さまざまなものに活かすことができます。
「自分で描ける」ということは、表現する方法をひとつ増やすこと。
誰かが作ったものを選ぶだけではなく、
自分の中にあるイメージを、自分で形にできるようになります。
絵を描くことから、その先のものづくりへ。
できることがひとつ増えるだけで、
ものづくりの世界は何倍にも広がります。
iPadでデザインを学びたい方へ