揺れる芸術「フリンジ」の奥深さ
2025/03/03
ファッションやインテリアの世界で独特の存在を放つ「フリンジ」
揺れる布の端のデザインは私も大好きな手芸アイテムの一つです。作品のアクセントにちょっとつけるだけで、作品の雰囲気を格上げしてくれるんです。
今日は魅力あふれる「フリンジ」について語ります!!
揺れる布の端のデザインは私も大好きな手芸アイテムの一つです。作品のアクセントにちょっとつけるだけで、作品の雰囲気を格上げしてくれるんです。
今日は魅力あふれる「フリンジ」について語ります!!
フリンジ(Fringe)とは
フリンジとは織物や編み物の端に垂れ下がる糸やその糸で作られる飾りのこと。単なる装飾に留まらず、素材や長さ、密度により表情が異なります
生地の端を糸で結んで作る基本的なフリンジ。螺旋状に糸を巻き、立体的に作り上げるフリンジ、短くカットしモフモフした質感を作り出すフリンジ、糸自体をチェーン状に編み込んだ豪華なフリンジなど、形状も様々です
生地の端を糸で結んで作る基本的なフリンジ。螺旋状に糸を巻き、立体的に作り上げるフリンジ、短くカットしモフモフした質感を作り出すフリンジ、糸自体をチェーン状に編み込んだ豪華なフリンジなど、形状も様々です
フリンジの歴史
フリンジの歴史は紀元前3000年ごろのメソポタミア文明にまで遡ります。当時は織物の端が解けないように実用的な目的で生まれましたが、やがて装飾としての価値が認められるようになっていきました。
古代文明からのフリンジ
古代文明エジプトでは、王族の衣装などにフリンジが施されており、地位の象徴をして重要な役割を担っていました。出土した壁画や異物から細かな技術で作られたフリンジ装飾を確認することができます。
中世ヨーロッパでのフリンジ
中世ヨーロッパではタペストリーや教会の衣裳品にフリンジが多用されていました。特に貴族の間では金糸や銀糸を使った豪華で華やかなフリンジが衣装だけでなく、家具にも使われ、富と権力の象徴となりました。
19世紀 黄金時代
19世紀のヴィクトリア朝時代はフリンジの黄金期!室内装飾が華やかになるにつれ、カーテンやクッション、テーブルクロスやランプシェードなどありとあらゆる場所にフリンジが施されました。この時代のフリンジは豪華なだけでなく、複雑なデザイン、色彩が特徴的です
アンティークフリンジの魅力
アンティークやヴィンテージのフリンジからは現代では失われつつある繊細な手仕事の技と美意識が詰まっており、時間と共に独特の風合いが生まれ、魅力度は増しているように感じます。
絹製のフリンジの光沢。手紡ぎの綿や麻の素朴な温かみ。そして当時の染料は経年変化によって唯一無二の色に変化していることも魅力です。
アンティークの布ものにある虫食いの跡、しみや変色、欠陥、破損なども手に取る人によっては好きなポイントとなりますよね。
絹製のフリンジの光沢。手紡ぎの綿や麻の素朴な温かみ。そして当時の染料は経年変化によって唯一無二の色に変化していることも魅力です。
アンティークの布ものにある虫食いの跡、しみや変色、欠陥、破損なども手に取る人によっては好きなポイントとなりますよね。
決して綺麗とは言えない糸のヨリやねじれも古いものならではの奥深さと感じ、心ときめくのです。
刺繍とフリンジ
白糸刺繍とフリンジの最強コンビ
アジュール刺繍とドロンワークのタペストリー。私はこのタペストリーの最後を長いフリンジで終わらせています
アジュール刺繍、ドロンワークの綺麗な白糸刺繍の雰囲気を壊さないようにさりげないヘムステッチで、シンプルなフリンジにしています。
このフリンジですが長すぎて糸がだんだんねじれてきました。その雰囲気もアンティーク風なので私や通ってくれている生徒さんはこのままでもいいよね。なんて話していますが、写真を撮ったり、展示会に出すとなるとこれではダメかもしれません。
アジュール刺繍、ドロンワークの綺麗な白糸刺繍の雰囲気を壊さないようにさりげないヘムステッチで、シンプルなフリンジにしています。
このフリンジですが長すぎて糸がだんだんねじれてきました。その雰囲気もアンティーク風なので私や通ってくれている生徒さんはこのままでもいいよね。なんて話していますが、写真を撮ったり、展示会に出すとなるとこれではダメかもしれません。
フリンジも短ければこんなことにはあまりならないのですが、20cmほどの長さがあり、毎週レッスンのために畳んで持ち運びをしているとぐしゃぐしゃに乱れてしまいます。
こんな時は洗ってリセット!
そして仕上げにリンスをします
そう、洗髪に使用する人間用のリンスです。
洗面器にたっぷりの水とほんの少しリンスを入れ、洗面機の中でフリンジを泳がせながら指で梳かしてねじれをとっていきます。そしてしっかりと洗い流しましょう。私はフリンジ部分はアイロンで乾かします。焦がさないように注意!
こんな時は洗ってリセット!
そして仕上げにリンスをします
そう、洗髪に使用する人間用のリンスです。
洗面器にたっぷりの水とほんの少しリンスを入れ、洗面機の中でフリンジを泳がせながら指で梳かしてねじれをとっていきます。そしてしっかりと洗い流しましょう。私はフリンジ部分はアイロンで乾かします。焦がさないように注意!
完全良くなったとは言えませんがかなりマシになりました。
でも今まで何回もこうして洗っていますが、やはり糸はどんどん傷んでいるように感じます。これでもねじれが取れなくなってきたら、少し短く切ろうと思います。
フリンジのある刺繍作品は飾っておく分にはいいのですが、持ち運びには向かないですね。レッスンで持ち運ぶ私にはこの長さを綺麗に保つのは厳しそうです。
アンティークのような、ねじれや乱れも作品のアジということにします。
でも今まで何回もこうして洗っていますが、やはり糸はどんどん傷んでいるように感じます。これでもねじれが取れなくなってきたら、少し短く切ろうと思います。
フリンジのある刺繍作品は飾っておく分にはいいのですが、持ち運びには向かないですね。レッスンで持ち運ぶ私にはこの長さを綺麗に保つのは厳しそうです。
アンティークのような、ねじれや乱れも作品のアジということにします。
フリンジの作り方
さて、このタペストリーのようなフリンジの作り方ですが、シンプルにヘムステッチだけで仕上げることができ、とっても簡単なのです!
ヘムステッチに関してはネットショップの動画レッスン「ドロンワーク1」をご覧いただくか、
「アルファベットの刺繍図案帖」内でも作り方を紹介しています。
動画で学びたい方はネットショップへ
写真で見たい方は「アルファベットの刺繍図案帖」をご覧ください。
ヘムステッチに関してはネットショップの動画レッスン「ドロンワーク1」をご覧いただくか、
「アルファベットの刺繍図案帖」内でも作り方を紹介しています。
動画で学びたい方はネットショップへ
写真で見たい方は「アルファベットの刺繍図案帖」をご覧ください。
また、このタペストリーの両端の処理もヘムステッチ。
3つ折りのヘムステッチは覚えておくと様々な作品に使えてとっても便利です!
無料で動画レッスンを公開していますので、動画を見て習得してください。
ドロンワーク 動画レッスン
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