【初心者向け】刺繍におすすめの布は?リネンやコットンなど選び方を徹底解説!
2025/05/10
【初心者向け】刺繍におすすめの布は?
リネン・コットンなど特徴と選び方を徹底解説
リネン・コットンなど特徴と選び方を徹底解説
刺繍を始めたいけど、どんな布を使えばいい?
「刺繍をやってみたいけど、布の種類が多すぎてわからない!」
そんな風に悩んだことはありませんか?
先日のヴォーグ学園東京校のレッスン中、様々な布の話をさせていただきました。
レッスン中、自主練をしてくれた生徒さんの作品が目につきました。もう少し綺麗に刺すには…と質問されましたが、私は生徒さんが自主練に使った布の目が粗いことが気になったのです。
それからレッスン中に、リネンだけでなくコットンに刺した作品などをいくつか見てもらったり実際に触れてもらいました。
実は、刺繍に使う布選びはとても大切。選ぶ布によって、仕上がりの雰囲気や刺しやすさが大きく変わってくるのです。
この記事では、リネン・コットンなどフランス刺繍に適した布の種類と特徴をわかりやすく紹介します。
刺繍ルーム 福田彩おすすめ!
フランス刺繍に向いた布の選び方ポイント
フランス刺繍に向いた布の選び方ポイント
フランス刺繍用 布の選び方
フランス刺繍用の布を選ぶときは、以下の3つをチェックしましょう!
①織り目が均等で粗すぎないもの細かいフランス刺繍を刺したいならば布の織り糸が太くて、目が荒い布は避けましょう。目安として布の織り糸が25番刺繍糸3本どりの糸より太く見える布は避けましょう。布の目に糸が入った際に緩すぎると刺繍が動いてしまい、糸の引き加減がムラになりやすいです
②針がスムーズに通る厚みと質感
厚く硬い布は刺していると指が痛くなりストレスを感じるでしょう。また柔らかすぎる布、伸びやすい布も刺繍が安定しにくく刺しづらさを感じます。
ガサガサした粗い布は刺繍糸を傷める恐れがあるため、艶を出したいサテンステッチには不向きです。
洋服として着る時に肌に触れていい感じかどうか。これは私が布を選ぶときの基準の一つです。
③図案が写しやすい
目が荒い布は図案を細かく写せません。また、起毛の布、ペンが滑る布、または引っかかりやすい布も難しいでしょう。
色にも注目。下書きを写すチャコペンより濃い色の布や、似ている色の布は図案が見えませんのでお気をつけください。
布の種類によって、これらのポイントのバランスが違ってきます。以下で具体的に見ていきましょう。
フランス刺繍におすすめの布の種類と特徴
1番人気! リネン(麻)
- 特徴:ナチュラルな風合いと高級感。
- 注意点:織り目の粗さに注意!粗すぎると細かな刺繍が刺せません。中〜細番手で目が詰まったタイプのリネンを選びましょう。
- シワになりやすく、刺繍枠の後も残りやすいので仕上げの際はしっかりと水洗いし、アイロンをかけましょう
- アイリッシュリネン、クラッシー(コスモ)フローラリネン(オリンパス)など
種類が豊富!コットン(綿)
- 特徴:やわらかく扱いやすい。種類が多く、初心者にもおすすめ。
- 色が豊富
- リネンと比べて価格も手頃、取り扱い店舗も多いため手に入りやすい。
- おすすめ用途:ワンポイント刺繍や小物作りにぴったり。
織りが均一で針通りが良い。手をかざすと少し透けるくらいの適度な厚みで手縫いでもミシンでも仕立てがしやすい。目が詰まっていて、繊細な刺繍が際立つ布!
1本どりのアウトラインで繊細さを出したい作品の時はスクエアコットン!
⭐︎透け感を楽しみたいなら コットンローン
非常に薄く繊細な作品を作りたいならおすすめですが、刺繍の穴が開きやすいので上級者向け。スカーフ、カフェカーテン、カバーなど、揺れる、透ける。それを生かした作品作りがいいでしょう。ただし、チャコペンは滲みやすい。
⭐︎ブロード
目が詰まりすぎているためあまり刺繍には向いていない気がしますが、仕立てはしやすいでしょう。
⭐︎オックスフォード
厚手で丈夫ですがフランス刺繍には不向き。
⭐︎シーチング
素朴な質感で、少し目が粗いですが扱いやすい布。風合い的に作品にするというよりは試し刺し、練習向き
⭐︎ダブルガーゼ
ふんわり柔らかで肌触りは良いのですが、2枚のガーゼがズレるし、伸びるのでフランス刺繍には不向き
⭐︎ツイル
綾織りの布。刺せない事はないが、図案写しのチャコペンが滲みやすい。
⭐︎キャンバス(帆布)
硬くて針が曲がる!刺繍するには覚悟が必要
コットンリネン
非常に薄く繊細な作品を作りたいならおすすめですが、刺繍の穴が開きやすいので上級者向け。スカーフ、カフェカーテン、カバーなど、揺れる、透ける。それを生かした作品作りがいいでしょう。ただし、チャコペンは滲みやすい。
⭐︎ブロード
目が詰まりすぎているためあまり刺繍には向いていない気がしますが、仕立てはしやすいでしょう。
⭐︎オックスフォード
厚手で丈夫ですがフランス刺繍には不向き。
⭐︎シーチング
素朴な質感で、少し目が粗いですが扱いやすい布。風合い的に作品にするというよりは試し刺し、練習向き
⭐︎ダブルガーゼ
ふんわり柔らかで肌触りは良いのですが、2枚のガーゼがズレるし、伸びるのでフランス刺繍には不向き
⭐︎ツイル
綾織りの布。刺せない事はないが、図案写しのチャコペンが滲みやすい。
⭐︎キャンバス(帆布)
硬くて針が曲がる!刺繍するには覚悟が必要
コットンリネン
- ナチュラルな風合いで、リネンのシャリ感もある。
- リネンより安価
- リネンより軽くシワになりにくい。
現行品のトワルドジュイのコットン布
目が詰まっているので細かくアウトラインステッチが刺せました
目が詰まっているので細かくアウトラインステッチが刺せました
フランス刺繍 無地?柄布?に刺す?
白糸刺繍のように、この布じゃなきゃだめ!そんな決まりはフランス刺繍にはありません。
無地布に刺繍が一般的なイメージですが、柄布に刺繍もチャレンジして欲しい!
刺繍がメイン。刺繍をはっきり目立たせたい。または練習用なら無地の布にしましょう。
作品としての刺繍。布と刺繍のコラボを楽しみたいなら柄布に刺繍を!
参考コラム
「柄布に刺繍」
アンティークの布、花柄、トワルドジュイなど柄布に刺繍をする際のポイントを綴っています
刺繍ルームでのレッスン布
刺繍ルームのテクニックコース(フランス刺繍)レッスンでは初回に白いリネン布入りのキットをご購入いただきます。特に刺繍用と言うわけではなく、アパレルメーカーが使用しているリネンなので洋服用と言った方がいいかもしれません。
程よい薄さで針通りがよく気に入っています。
サテンステッチの直線のレッスンまではこの布を使用して課題をこなして欲しいと思いますが、そのあとは好きな布でOKです。
好きな布というと、刺してみて刺繍に向かなかったと思うこともあるでしょう。でもそれはいい経験。試したからこそ知ることができたのです。
またおすすめの布が向かないことも。人それぞれ刺し方や糸の引きの強さは違うもの。しっかりした布がいい人もいれば、薄い布が刺しやすいと感じる人もいる。全員がこの布がいい!ということはないでしょう。
だからたくさんの布を試してみてほしい。自分の手にあった、自分の作品にあった布探しも楽しんで欲しい。
程よい薄さで針通りがよく気に入っています。
サテンステッチの直線のレッスンまではこの布を使用して課題をこなして欲しいと思いますが、そのあとは好きな布でOKです。
好きな布というと、刺してみて刺繍に向かなかったと思うこともあるでしょう。でもそれはいい経験。試したからこそ知ることができたのです。
またおすすめの布が向かないことも。人それぞれ刺し方や糸の引きの強さは違うもの。しっかりした布がいい人もいれば、薄い布が刺しやすいと感じる人もいる。全員がこの布がいい!ということはないでしょう。
だからたくさんの布を試してみてほしい。自分の手にあった、自分の作品にあった布探しも楽しんで欲しい。
色が気に入って購入したコットンリネン。
いつものリネンより目が詰まっていたのでサテンの感覚が違い難しかったけど、これも経験!
いつものリネンより目が詰まっていたのでサテンの感覚が違い難しかったけど、これも経験!
私自身がこういった試す作業が好きなので、いつも同じ白いリネンでは嫌なのです。色がついた布で刺したい気分の時もあるし、デザインによってはリネンでなくコットンを選択したいし、アンティークの布やレースにも刺繍がしたい!!
かといって、色布においてはそれぞれ好みがあるだろうし、アンティークの布を200人分用意することもできないし…ということで、白いリネン以外の布は各自探す所から楽しみ、刺繍との相性を経験して欲しいと思っています。
こちらも参考にどうぞ
白糸刺繍におすすめの布
ピックスモッキングにおすすめの布
category
刺繍
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