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andBouquet賞④ by刺しゅうアートフェスティバル   

2025/08/10

2025年7月17日〜21日に開催した「刺しゅうアートフェスティバル2025」において、弊社からは

 

・株式会社ブーケ賞(2名)

・andBouquet賞(5名)をお贈りいたしました。

その中から本日は、andBouquet賞を受賞された

「lilys (リリス)」さんの作品をご紹介します。

 

モノクロで表現された印象的なクロスステッチ作品、どんな背景で制作されたのかぜひご覧ください。

 

andBouquet賞
刺繍作家インタビュー

背景の黒に浮かび上がる人物の表情と手の動き。そんな繊細な動きをクロスステッチで、しかもモノクロで表現できるということに衝撃を受けました。

可愛くなりがちなクロスステッチをクールに仕上げるセンス、そこに加わるネックレスの遊び心にも心惹かれました。

会場で実際にお話し、制作秘話を聞きました。それから作品を見ると、作品の中の人物の表情も違って見えるから不思議!

舞台の「動」と、モノクロで切り取られた「静」の瞬間。
こんな一瞬を自分なりに表現できることは刺繍の魅力!
完成した作品はもう一つの「舞台作品」ですね
福田彩

親子で手仕事を楽しむ温かさ
バレエと刺繍、クロスステッチの舞台


lilys (リリス)

刺繍との出会い

まず初めにlilysさんが刺繍を始めたきっかけを教えてください。始めた頃、刺繍のどんなところに楽しさを感じましたか?

昨年、母に誘われパントン久美子先生のワークショップに参加したのがきっかけになって、色々な種類の刺しゅうをしてみたいと思いました。始める前は、とても繊細な作業で難しいのではないかなと思っていましたが、一針縫うごとに図案が進んでいくのが面白く、楽しいと感じています。

お母様のお名前は私の動画講座生様として度々目にしていていたので、会場で「娘の作品なんです」とお声がけいただいた時は驚きました。それと同時に親子で楽しんでいるなんて素敵!!と嬉しくなりました。

ご家族みんな、手仕事好きなのでしょうか?

祖母も母も手仕事が好きで、特に母はニットのキャスケット帽を編んでくれたり、ワンピースを縫ってくれました。
 

刺繍のあるくらし

お仕事をしながらの刺繍制作。刺繍をする時間を作るために、生活の中で工夫していることはありましたか?

仕事が休みの日に夕方以降母と一緒に楽しく刺しゅうをしています。刺しゅうの時間を作るため、休日の時間の使い方を考えるようになりました。社会人になって、身体を動かすことも大切と感じ、高校生まで習っていたバレエを再開したので、昼間はバレエに行き、夕方から刺しゅうをしています。

普段は誰のために刺繍をしていますか?

制作スタイルやこだわりがありましたら教えてください。

誰のために刺しゅうをしているか、というほど刺しゅうの経験が 私にはまだありません。

刺しゅうをしているときは、一針ひとはり丁寧に、見本(お手本)とする写真や本をよく見たり、刺している布をよく見たりすることを心がけています。
時間はかかるけれど、少しでもいいなと思える仕上がりになると嬉しいです。
 

フェスへの挑戦

刺しゅうフェスに出展しようと思ったきっかけを教えてください

コンテスト開催の話を聞いたとき、昨年の夏にパントン久美子先生の作品展を見に行ったときに色々な方に自分の作品を見てもらえるのっていいな、と思ったことを思い出して、私もそんな経験ができたら素敵だと思い、参加を決めました。 

申し込みから当日までどのようなスケジュール、どのようなお気持ちで過ごされましたか?

妹のバレエ公演の際の写真をきっかけに、クロスステッチに起こしてみようと思いました。
図案や色に悩みながら今年の2月ごろようやくイメージが固まり、ステッチに取りかかりました。
いつも海外で一人がんばっているので、応援できるような作品になればと思いながら刺しました。 

作品が完成した時、会場で見た時、そして今。感情の変化がありましたか?


オリジナルの作品は初めてで、会場にいらした方の「写真みたい」というお声が聞こえたり、足を止めてじっくり見てくださる方がいらしたりして、お一人ずつ「ありがとうございます」と心のなかで感謝していました。
とても幸せな体験をさせていただき、感謝の気持ちで胸がいっぱいです。 
 

作品の背景とこだわり

今回の作品はモノクロのシンプルなのに、とても目を惹く作品でした。

会場で私はこの製作秘話を聞いてしまったのですが、ぜひ読者様へも製作秘話をお話しください!

今回の作品は、妹が海外でバレエダンサーをしているのですが、昨年秋の公演の際に撮っていただいた写真がとても印象的で、何か形にできないか考えてできたものです。
クロスステッチで、奥行きのニュアンスや立体感を出せるよう、少しずつ異なる色を配置していったことがポイントだと思います。
元となった写真がネックレスを付ける場面なのですが、本物のネックレスのようにビーズを糸に通し刺しゅうの上に乗せるのか、ステッチを生かせるように数カ所だけビーズを縫い付けるのか、写真提出のときには決めきれず、最後まで悩みました。 

刺していて「うわ〜、これ最高に気持ちいい!」と感じる瞬間は?

白糸刺繍のサテンステッチが好きなのですが、きれいに仕上がるととても嬉しい気持ちになります。
また、クロスステッチも2本取りの糸がきれいに並ぶとやっぱり嬉しいです。

最後に

今後の展望、最後に一言お願いします

まだ初心者なので、少しずついろいろな刺しゅうを学びたいと思います。
 

lilys (リリス)

Coco.

モノトーンの立体感をクロスステッチで表現しました。
 

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