【白糸刺繍】糸を抜いて生まれる美しさ「ドロンワーク」
白糸刺繍の中でも、ちょっと魔法のような存在――それがドロンワーク!
多くの白糸刺繍の基本となる技法です。
名前だけ聞くと少し硬派ですが、やることはとてもシンプル。
布の織り糸を数本切って引き抜き、残った織り糸をかがったり糸を編むように刺繍を進め、透かし模様を作る技法です。
一見大胆に見える「糸を切る、抜く」という行為が、どうしてこんなにも上品な仕上がりになるのか…知れば知るほど面白く、そして奥深いのがドロンワークの世界です。
ドロンワークの歴史
16〜17世紀のヨーロッパ。特にイタリアやドイツでは修道院や貴族の館で好まれ、リネン製品を飾るために盛んに使われました。「日常の中の贅沢品」といった立ち位置で、食卓のクロスや礼服の袖口など、白い布にほんのりと影を落とす透かし模様は、人々の暮らしに優雅な空気を添えていました。
19世紀になると、刺繍は家庭の手仕事としても広まり、ドロンワークは主婦たちの憧れの技法に。
そして現代、ハンドメイド人気の再燃とともに、再び注目を集めています。
ドロンワークの使い道
ドロンワークの使い道は実にさまざまです。
テーブルクロスやランナーに透かしを入れれば、光と影が美しい模様を描きます。ハンカチやナプキンの縁取りに入れれば、シンプルな白い布が一気に高級感を帯びます。カーテンやクッションカバーに施せば、日差しを通して柔らかな影が部屋いっぱいに広がります。
そして洋服の襟や袖口にほんのひと模様加えるだけで、現代の服にもアンティークのような表情が生まれます。
ドロンワークのやり方(基本の流れ)
まずは布選び!織り糸が均等なリネン布を用意します。
そして思い切って糸を数本切ります――これがドロンワークの第一歩。
切った糸を引き抜き、残した糸を束ねたり編んだりすれば、あら不思議。空間に模様が浮かび上がります。
最初はシンプルな束ねかがりから始めて、慣れてきたら格子模様やジグザグ模様など、アレンジを加えていくのも楽しいところです。
糸を切る勇気
ですが、挫折も多いのが「ドロンワーク」
それはなぜでしょう?
糸を切る勇気
この向きでいいんだろうかこの位置でいいんだろうか。
もし間違ってしまったらやり直しはできるんだろうか。
144本の糸を数える!?
例えば布の横糸を切った場合、縦の織り糸だけを残すように横糸を丁寧に抜いていきます。
その時に本では144本分抜く。などと書かれているのです。
144本。数える!?
1回目に数えたら142本だった。2本分引き抜いて
2回目に数えたら145本だった!
もう一度数えたら143本だった。
これは絶望です。
デザインによっては144本どころか、200本以上の指示の場合があります。
そこで少しでも皆様の挫折を減らせるように
「刺繍ルーム」ではそんなにたくさん数えなくてもいい方法でレッスンをしています。
だからって適当ではありません!
後で適当に誤魔化しましょう。そんなことは致しません
効率よく、そして間違いなく進めていけます!
手順がわかれば、応用しやすいのもドロンワークの面白いところ。
糸を引き抜いて布に変化が出て、糸を絡めて模様を作り上げていく楽しさ
ぜひ体験しませんか?
ドロンワーク通信動画講座
*
初めての白糸刺繍
アジュール刺繍とドロンワークの
サンプラータペストリー
*
初めての白糸刺繍
アジュール刺繍とドロンワークの
*
白糸刺繍動画レッスンを受講する
必要分購入できるので一気に動画が届いてプレッシャーになることもなく、マイペースに進めることができます。
2種類から選択できるレッスンシステム
自宅やコンビニのプリンターで印刷して即座にレッスンが開始できます。
②郵送版 動画のご案内やテキストを印刷したものを郵送でお届けします。お支払いから三日以内に発送いたします。
まずは「タペストリー基本1」からスタート。
アジュール刺繍1〜2とドロンワーク1〜4、全ての基本が詰まったレッスンです。
ダウンロード、郵送をお選びください
タペストリー基本1
¥4900
タペストリー基本1
¥5200
←前の記事へ
お気軽にコメントくださいね♪
皆様の声を楽しみにしています
皆様の声を楽しみにしています