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柄布に刺繍

2025/02/10

フレンチアンティークファブリック

色褪せてなお魅了するアンティークの花柄

 刺繍といえば白い布に刺繍することが多いですが、花柄などの柄布に刺繍するのも面白いのです。特に私はフレンチアンティークの花柄を好んでおりアンティークショップや骨董市などで出会うとついつい買ってしまいます。

 日本の花柄と違い、エレガントさがありながらも色使いなどが柔らかく、でもどこかにしっかりアクセントがあり、緻密な花柄でもよく観察して見ると面白いのです!色使い、色の濃淡も素晴らしく、フランスならではの甘い色使いに惹かれる方の多いのではないでしょうか?

 小花柄は一見ランダムなように見えて、実は繰り返し模様のものも多く、またストライプ模様のように縦ラインに花や葉、蔓が並ぶものも多いです。大胆な大柄もいいのですが優しい小花柄は、ポーチやバックにしたり、内布のアクセントにしたり、カルトナージュにもピッタリ。どんなハンドメイド作品にも合わせやすくて重宝します。

 そしてやっぱり「アンティーク」だと思うと尚更愛おしさが増します。ずっと誰かの元で大事にされてきた布。そしてこの先もう出会うことがないと思うと、財布の口は開いてしまうのです。
端切れだって捨てられません!

トワル・ド・ジュイの魅力と歴史


フランスの布といえば「トワル・ド・ジュイ(Toile de Jouy)」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?洗練されたデザインで大人気な布地です。インテリアファブリックとして使用されることが多かったのですが近年ではDiorでも取り入れるなど、バッグや洋服の柄としても幅広く愛されています。

 

トワル・ド・ジュイとは

 18世紀にフランスで生まれた布地で、白地に単色で風景や人物などを描いたデザインが特徴です。フランス・パリ郊外のジュイアンジョサスという街で生産され、ジュイの名がつきました。
フランスのブルジョワ階級や貴族に愛され、現代まで受け継がれてきた伝統はフランスを代表するプリント布です。

 

トワル・ド・ジュイのデザイン

 田園風景や日常生活の様子、緻密に描かれた花柄、エキゾチックな動物、ブランコに乗る少女、天使など美しい絵画のようなデザインが特徴的です。クラシカルで上品、マリーアントワネットも愛したと言われる伝統的なデザインは世界中にファンがいます。

 

トワル・ド・ジュイと刺繍

シンプルに2色使いで描かれたのもが多いトワル・ド・ジュイは刺繍、特にフランスアンティークを彷彿させる「モノグラム刺繍」との相性もピッタリ。
まさに「大人かわいい」そんな刺繍作品を作りたい方におすすめです
 

柄布に刺繍

 柄布に刺繍を刺すと思うと少し難しそうに感じるかもしれませんが、刺してみると意外とそんなことはないものです。気をつけるとすれば「下書き」がきちんと見えるかどうか。初めての方は柄布でもモノトーンの布を選んでみましょう。
花柄でも余白がある布を選べばOK
お花を完全に避けて刺す必要はありませんが、比較的色が少ない場所に下書きを書けば普段通りに刺繍ができるでしょう
この布は難しい!!チャコペンの色と同化してしまう布は要注意です。

柄布に合わせる刺繍糸


・刺繍を目立たせたいのか
・刺繍を布に馴染ませたいのか

どちらが自分の作りたいイメージに近いのかを考えて糸を選びましょう。

花柄など複数色使用している布の際はその中に使われている色をピックアップすると布と刺繍が違和感なくまとまるでしょう。

Youtube

ライブ動画

「柄布と刺繍」についてインスタライブで詳しくお話ししていますのでご覧ください。